間違えた糖質制限を行っていませんか?
こんにちは。
管理栄養士の中野です。
今回は、糖質を制限するダイエットについて、
栄養学からの意見をお話ししたいと思います。
数年前に糖質制限ダイエットが流行り、そしていまもなお
「痩せる!」
という過激な広告で、糖質制限ダイエットにチャレンジされる方が多いと思います。
2ヵ月で10㎏減少!
という広告を見ると、それほど効果があるの!?と、だれもが気になりますよね。
ただ、
「リバウンドした」
「具合が悪くなった」
という声もチラホラあり、結局効果はどうなんだろう??と思う方も多数いらっしゃると思います。
また、今までは「油」はカロリーの摂り過ぎになりやすく、太る原因になると悪者でしたが、
糖質制限ダイエットでは、「油は悪者では無く良いもの」と言われ、一方でご飯などの「炭水化物を控えましょう!」と言われます。
だから、パンやごはん、うどんやおそばなどが糖質の食品だからダメと言われると、
糖質ダイエット中はいったい何を食べたらよいのか?
というのも気になるところですよね。
糖質制限ダイエットのメリット・デメリットは?
正直なところ、糖質制限においてはまだまだ研究段階のものも多く、糖質制限を長期間続けたときに、
体へ与えるメリット・デメリットというのはよくわかっていないというのが現状です。
実際に糖質制限をしたことによって、
「体力がなくなった」
「風邪をひきやすくなった」
という方はいらっしゃいますので、ただただ糖質を減らすという間違ったやり方はおすすめできません。
糖質を摂るのは大切なの?
糖質は体にとって一番使いやすいエネルギーですので、不足すると不調が出やすくなるとしても、あながち不思議なことではないと思います。
しかし、過剰な糖質は脂肪を増やす原因であり、糖質制限で痩せるというのは事実です。
実際、私も3ヵ月程度の糖質制限を行い、体重が4㎏減少、さらにPMS(月経前症候群)が軽くなり、私自身の体でメリットを感じました。
では、どのように糖質制限ダイエットをやればよいのかというと、
おすすめは【炭水化物制限】です。
おすすめ!炭水化物制限ダイエット!
ご飯、パン、麺類といった炭水化物をなし~半分以下程度に抑えてみてください。
そのかわり、野菜やおかずは満足するくらいしっかりとることが成功の秘訣です。
肉や魚などのおかずをたくさんとることはたんぱく質の摂取だけでなく、食事の満足感を得るのにとても大切です。
食事量全体を減らしてしまうと、満足感が得られないため、お腹がすいてドカ食いにつながります。
たまに甘いものを食べる、ランチに行くときは炭水化物をとるなど、解禁日をつくることも意識していただけるといいと思います。
ダイエットというと短期間で体重を落としたくなりますが、続かないダイエットはリバウンドの元です。
できるだけ無理をせず、長期間続けられるダイエットが、理想の体を維持することにつながります。
まずは夜のお食事では、ご飯を摂らないなどから始めてみるのもいいと思います。
お酒は糖質の多いビールを控えて焼酎にする、間食はナッツなど、
日頃のちょっとしたことから糖質の少ないものを選ぶようにすることもいいですね。
大切なのは、一時的に行うのではなく習慣化することです。
少しずつでも良いので続けられるダイエットを見つけることが、意味がありますよ。
もちろん運動はダイエットに効果的ですので、適度に運動もできるといいですね!